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<ニュースエコー 2018年5月1日>

一関市大東町の山あいの集落から人口減少社会の希望を探るシリーズです。
4回目は、子どもからお年寄りまで地域を挙げて取り組む春の清掃活動を取り上げます。そこには地域を未来につなぐために奮闘する住民たちの努力がありました。

 一関市北部にある大東町京津畑地区。奥州市との境にある山あいに48帯120人が暮らしています。去年、65歳以上の高齢者の割合が初めて50%を超え、いわゆる「限界集落」となりました。
幹線道路のクリーン作戦
 4月29日。毎年春に行われる清掃活動の日がやってきました。生活に欠かせない幹線道路のクリーン作戦です。12年前に閉校した小学校のグラウンド。集まったのは70人以上、全住民の半数以上にあたります。

 (住民)「どうぞよろしく」「よろしくお願いします」「一緒に歩くべし」
 参加した住民の最高齢は88歳です。
自治会の副会長、伊東さん
 (伊東さん)「第23回県道クリーン作戦の開会セレモニーを…」
 自治会の副会長、伊東光浩さん。この日は記録とゴミ置き場のペンキ塗りを担当することになりました。

 (宣誓)「この京津畑の環境と通行の安全を守るため、県道クリーン作戦を実行いたします。みんなで力を合わせて元気な地域づくりに向けていくことを誓います」
県道の一斉清掃は10キロにおよぶ
 集落を南北に走る県道の一斉清掃は、奥州市との境から隣の集落まで10キロもあります。

 (住民)「(Q.やめたいってならないんですか?)なんないね。ここはずっと昔から、4月29日はやるからね」
食事を作るグループ
 一方、こちらは参加者の食事を作るグループです。80代が中心です。

 (調理する住民)「90歳になるおばあさんもこうやってみんな協力するんだよ」

 住民がおのおの形で役割を担い活動を支えているのです。
自治会副会長のお孫さんもこの日は駆けつけてお手伝い
 この日は京津畑を離れて暮らす子どもや孫も手伝いに駆けつけました。自治会の副会長、伊東光浩さんの孫2人。一関中心部で暮らす次女の子どもたちで、3歳の女の子は参加者の最年少、男の子はこの春、小学校に入りました。京津畑までは車で50分。決して近い距離ではありませんが、それでもこの日は家族4人で手伝いにきました。
 男の子の孫は、伊東さんに習ってペンキ塗りのお手伝い、なかなかの腕前です。京津畑を離れたお母さんも、ふるさと京津畑ならではの恵まれた自然や人と人とのつながりを大切に考えています。

 (お母さん)「毎年ではないですけど、来れる時に来ていますね。自分も小さい頃やっていたので、地元をきれいにするのは気持ちの良いものなので、経験させたいと思っています」
慰労会を兼ねて皆でお花見
 参加者の中にはこんな顔ぶれも。佐々木善仁さんは、12年前に京津畑小学校が閉校した時の校長先生。陸前高田から駆けつけました。

 (佐々木さん)「地元じゃないんだけども閉校した時に大変お世話になったので、少しでも恩返しという気持ちもあったし、皆さんにお会いするのも楽しみだったので。このクリーン作戦と京津畑まつりは毎回出ているんです」

 この日はゴミ袋20袋分が集められました。今年も無事に春の一大行事をやり遂げることが出来ました。

 働いた後は慰労会を兼ねたお花見です。待ったなしの人口減少、高齢化。京津畑の取り組みから見えてくるものは人々の絆の大切さ。地域を未来にへとつなぐ…希望です。
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