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震災10年【忘れない3.11】①災害時の避難と備え

 2021年02月22日 19:00 更新

 来月11日で東日本大震災の発生から10年。震災を忘れず教訓を伝えていくためには?「震災10年 忘れない3.11」と題したシリーズ。1回目は災害時の避難についてです。震災で建物が崩れ、入所する高齢者を連れて避難した陸前高田市の介護老人保健施設。震災以降、備えの重要性を痛感し、施設の利用者と職員の命を守る取り組みが続けられています。
 
 2011年3月11日、東日本大震災。IBCは県内で最も大きな被害となった陸前高田市で未曽有の災害の取材を始めました。

【2011年3月12日】
(リポート)
「高田町が全滅です。この辺りは田んぼや畑だったんです。そして家が二十数軒あったそうなんですが、残っているのはこれだけであとは津波で流されていきました」
 
 取材の拠点としたのは高田町の高台にある介護老人保健施設「松原苑」です。震災発生時、松原苑には300人を超える利用者と職員がいました。利用者は看護・介護が必要な高齢者。建物の一部が崩れたことから、職員が利用者を背負うなどして外へ避難しました。

(松原苑・入澤美紀子看護部長)
「おむつとか、欲しいのは。それからこの寒さですのでカイロをあるものを使って動いたのですが、食料以外ではカイロがあるとすごく助かります」

 松原苑の利用者は全員無事でした。しかし、非番だった職員2人が犠牲になりました。あの夜、IBCの取材に応じてくれた松原苑の看護部長の入澤美紀子さんです。当時やっておくべきだったことを聞くと…。

(入澤美紀子看護部長)
「あの時も寒かったし、とにかく体を暖めるものを何とか口に入れてあげたい。でも準備ができたのは3時間後。そうなった頃にはみんな疲れ切って食べたくないという人たちもいた。そういうことも含めて備えは大事だと思った」
 
 備えの大切さを痛感した松原苑では2014年から毎年、独自の避難訓練を行っています。建物被害によるけが人が出ることも想定して、タンカ・車いす・「背負う」と複数の方法で搬送を訓練。震災後に製作したアクションカードを使いながら役割ごとに動きます。物資の備えも震災以降、厚くしています。備蓄倉庫にはあの夜に必要と話していたカイロもあります。

(入澤美紀子看護部長)
「高齢者の方は動きもあんまり、私たちのようにできない。身体機能の落ちている人はすごく寒がる方が多いですから、体温をとにかく上げるということに徹してやらないと」
 
 職員の命を守るための備えもしています。職員全員が自家用車で通勤していることからライトや軍手、水、食料など、車に用意しておくものを決めています。災害に備える松原苑。今は、新型コロナウイルスの感染対策にも目を光らせています。

(入澤美紀子看護部長)
「職員全員が感染対策。ひとりでもそこから逸脱してしまうと大きなことになってしまうというのは、感染拡大地域の介護施設のクラスターをみて職員たちも気を張って、そういう報道は特にも見ているようですね」

 今月13日、県内で東日本大震災の余震とみられる大きな揺れがありました。発災から10年を迎えるのを前に入澤さんは…。

(入澤美紀子看護部長)
「やっぱり忘れてはならないということだと思うんですね。先日のような地震があると、『またか』と思います。自然災害は私たち人間の手で防ぐことはできないので、もし起きたとしてもできるだけ被害を少なくするには、備えと訓練しかないと思います」
 
 利用者の、そして職員の命を守るため、松原苑ではあの日を教訓として備えと訓練が続けられます。

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新型コロナ▽卒業式▽震災10年(6)避難へ備え続ける ほか県内のニュースを、いち早く、分かりやすくお伝えします。

[2021/03/01 放送予定]

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