児童が工事中の橋にペイント 復興への願い記す/岩手・陸前高田市
2021年02月22日 18:55 更新
東日本大震災で被災した陸前高田市で新たな橋の工事が進んでいます。22日は現場を見学した地元の小学生が、橋の床にあたる部分にメッセージを書き、まちの復興を願いました。
県が整備を進める国道340号「今泉大橋」の工事現場を訪れたのは、陸前高田市立高田小学校の6年生31人です。今泉大橋は被災した高田町と気仙町今泉地区を結ぶ新設の橋で、国道45号から三陸自動車道の陸前高田インターチェンジまでの流れをスムーズにする役割を担っています。工事現場を見学した子どもたちは、完成するとアスファルトで隠れてしまう橋の床部分に、「高田」の文字や自分の名前、それに地元への思いなどを自由に書き込んでいました。
(児童)
「これ(ペイント)があとに残っていくのがうれしい。もっと発展していってほしいと思う」
「すごく楽しいです、みんなと一緒にやったら。気仙町の人たちも喜ぶし、みんなも喜ぶからすごくいいと思います」
来月1日には対岸に位置する気仙小学校の児童も同じようにメッセージを書き込みます。子どもたちの願いが込められた今泉大橋は、今年秋ごろ供用開始の予定です。