幼い長女・長男大けが 23歳父親に懲役10年求刑/岩手・滝沢市
2021年02月19日 19:00 更新
岩手県滝沢市の自宅でおととし、当時1歳2か月の長女と生後4か月の長男に暴行を加え大けがをさせたとして、傷害の罪に問われている23歳の父親の裁判で、検察側は19日、懲役10年を求刑しました。
傷害の罪に問われているのは、滝沢市葉の木沢山の無職・宮澤青暉被告(23)です。起訴状によりますと宮澤被告はおととし1月、自宅で同居していた当時1歳2か月の長女に暴行を加え、頭の骨を折るなど全治2か月から3か月の大けがをさせたほか、数日後には当時生後4か月の長男にも暴行し、頭に全治不能の大けがをさせたとされています。これまでの裁判で宮澤被告は暴行を否認し、長女については「テーブルから落ちた」、長男については「抱いていた際にのけぞり、戻ってきたときに頭と頭をぶつけた」と述べています。19日の公判で検察側は小児虐待の専門家の医師らの証言などから、「テーブルからの落下や通常の育児で生じるけがではなく、被告人によって暴行が加えられたことは明らか」と指摘。「幼い子どもの頭部に一方的に暴行を加えていて、非常に危険かつ卑劣な行為」などとして懲役10年を求刑しました。弁護側は、宮澤被告には2人を暴行する動機がないとして無罪を主張しました。判決は来月17日に言い渡されます。