光と影・独自の世界観 藤城清治版画展始まる/岩手・盛岡市
2021年02月18日 16:00 更新
影絵作家の藤城清治さんの作品展示が盛岡市で始まり、光と影を生かした緻密な作品が会場を彩っています。
96歳になる今も細かな技法で影絵作品を作り続ける藤城清治さん。展示販売会は18日から盛岡のカワトクで始まり、藤城さんの影絵を版画化した作品やイラストなど70点が並んでいます。このうち東日本大震災後の2011年に製作された作品は、大きな木の周りに動物たちが集まり、楽器を演奏したり踊ったりする様子が描かれています。生き生きとした動物の姿とそれを包み込む大樹からは、作品名の通り「生きる喜び」が感じられます。また新しい作品には、感染症対策としてマスクをした今年の干支の丑が描かれたものなど、今の時代を反映したものもあります。藤城清治版画展は23日まで盛岡のカワトクで開催しています。