福田こうへいさん 中学生に特別授業/岩手・盛岡市
2021年01月13日 19:05 更新
盛岡市の中学校でプロの歌手を招いて特別授業が行われました。日本の伝統音楽「邦楽」を学んだ特別授業の講師は歌手の福田こうへいさんです。
盛岡市の大宮中学校の体育館で行われたのは、三味線や尺八など県内で活躍する民謡奏者を招いて行われた特別授業。尺八の長さが1尺8寸であることなど、三味線や尺八など民謡で使用される楽器について伝えた後、1年生から3年生まで520人あまりを前にスペシャルゲストが登場しました。昨年末の日本レコード大賞で最優秀歌唱賞も受賞した、雫石町出身で盛岡在住の歌手・福田こうへいさん。その歌声の基礎となった民謡を披露しました。
(福田こうへいさん)
「キャラホーパーパパパパ。この掛け声があります。これは訛りからきてるんです。お~い帰るぞ、さっさと行くぞ、帰るぞきゃあるぞ、ぱっぱときゃあるぞ。これからキャラホーパーパパパパという掛け声ができた」
福田さんは南部牛追い歌のかけ声が、かつて牛方が牛たちにかけた合図が変化したものなど、民謡の背景にある当時の暮らしや思いについて説明しながら東北の民謡を歌いました。普段あまり民謡を聞く機会がないという生徒も、迫力のある歌声に一気に引き込まれていました。
今回の特別授業は大宮中学校の音楽講師の父親と福田さんが民謡の仲間であることから実現しました。
今月1日に発売された最新曲も披露した福田さん。民謡歌手だった父親に反抗しながらも結果的に親子の縁が今の自分につながっていると話し、さらに民謡の素晴らしさと興味を持ったことを突き詰めることの大切さを中学生に伝えていました。
(福田こうへいさん)
「自分の一言一言と歌の一字一句を授業のように聞いてくれるのは自分も感動しました」