新たに3人感染確認 「関連なし」増え警戒感/岩手
2021年01月07日 18:55 更新
岩手県と盛岡市は7日、新たに3人の新型コロナウイルス感染が確認されたと発表しました。今月、感染が発表された人はこれまでの患者と関連しないケースが多く、県は警戒感を示しました。
新たに感染が確認されたのは、盛岡市と北上市に住む30代から40代の男性3人で、1人が無症状、2人は重症ではありません。このうち、盛岡市の30代公務員の男性は、盛岡中央消防署松園出張所の職員で、6日まで主に救急隊員として勤務していました。県外への外出などはなく、盛岡市は感染経路について「調査中」としています。この男性を除く出張所の職員20人全員が自宅待機となっていて、今後検査を行うことにしています。盛岡中央消防署では、葛巻分署でのクラスター発生以降、職員に感染対策の意識づけ徹底を図ってきたといいます。
(盛岡地区広域消防組合・上平久浩事務局次長)
「食事時間を長くとって交替で少人数でとることと、食事中は会話禁止、24時間職場にいるときはマスクを外すことがないよう周知徹底されている」
また、北上市の40代の会社員は、5日に感染が発表された北上市の家族3人の接触者で、先月30日に12人で県内の飲食店を利用していました。このほか、盛岡市の40代会社員男性は、先月29日まで仕事のため県外に一か月程度滞在しています。年末年始に二度、県内の宿泊施設を利用していますが、感染源の特定には至っていません。7日に感染が確認された3人のうち2人がこれまでの患者と関連がなく、今月感染が確認された人の傾向について県は次のように述べました。
(岩手県保健福祉部・工藤啓一郎医療政策室長)
「(感染者の)総数としては少ないんですが、これまでの感染例と無関係のケースも出て来ていて警戒しなくてはいけない」
県内の感染確認は累計405人となりました。