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震災で身元不明の遺骨を納骨/岩手・釜石市

 2018年08月06日 18:50 更新

東日本大震災の犠牲者の中で、身元が分からない人たちの遺骨を納める、納骨堂が岩手県釜石市に完成し6日、納骨式が行われました。遺骨を預かってきた寺の住職が、7年余りの時間を振り返りました。
釜石市は6日、東日本大震災の発生後、市内で発見された犠牲者のうち、今もって身元が分からない10人の遺骨を、整備した新たな納骨堂に納めました。

(仙壽院住職・芝﨑惠應さん)
「それこそ家族のように、朝はおはようと声をかけて、夜は本堂を閉めるときには、電気を消すときにはおやすみと、必ず声をかけるようにして」

釜石市の僧侶、芝﨑惠應さんです。芝﨑さんが住職を務める仙壽院では、震災直後からこれまで、身元がわからない人たちの遺骨を預かってきました。寺では5日、お別れの法要が営まれました。芝﨑さんには遺骨にまつわる、忘れられない出来事があります。2011年9月、「身元不明の遺骨を預かっているのはここか」と、お年寄りの男性が寺を訪ねてきてこう言ったといいます。

(芝﨑さん)
「おら母ちゃんの(遺骨)捜してっから、母ちゃんの遺骨だってひとつくれないかって。いやいや、そうはいかないんだよって」

子どもがおらず妻と2人暮らしだったという男性は、その後1年半の間、月命日の11日には必ず寺を訪れ、遺骨を分けてくれるよう頼んだと言います。

(芝﨑さん)
「さすがにあまりにも何かしてあげなきゃというので、このお地蔵さん、おばあちゃんが作ってくれたやつをおじいちゃんに。おじいちゃん、きょう母ちゃんの遺骨渡すよって言ったら、本当にくれるのかって。で、これをはいって」

男性に渡したのは、北上市の女性が供養にと手作りした、毛糸の小さなお地蔵さんの人形でした。

(芝﨑さん)
「母ちゃん、ちっちゃくなったなぁ、とひとこと言って、じゃオラといっしょに帰るが」

お地蔵さんの人形を大切に抱えて帰った男性は、二度と寺に姿を見せることはありませんでした。

(芝﨑さん)
「身元不明の方々にも手を合わせ、心の中でわずかな時間でいいですから、わずかな思いで結構ですから祈ってあげる。それを続けることが、被災を受けた市民としての、唯一できる務めじゃないのかなと思っています」

東日本大震災の発生からまもなく7年5か月。今もなお、家族のもとに帰れない遺骨があります。釜石市は納骨された遺骨について引き続き、身元の特定に努めたいとしています。

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[2018/08/20 放送予定]

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