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IBC岩手放送

 
 「フレスコボール」というスポーツをご存知でしょうか。南米・ブラジルで生まれたビーチスポーツです。そのフレスコボールで海辺を、まちを盛り上げようという動きが、岩手県陸前高田市にあります。
「砂入った!」

 2月11日、太陽の光で海がキラキラと輝く高田松原の砂浜で、ビーチスポーツを楽しむ人たちがいました。

「ダイブ!(笑)」

 見慣れないこのスポーツは、ブラジル・リオデジャネイロ発祥の「フレスコボール」です。板状のラケットを使ってボールを落とさずに打ち合うスポーツで、競技ではラリーの回数やテクニックが採点されます。

「コントロールが難しいですね。まだ初心者ですけど。ちょっとバドミントンに似てるかなとは思ったんですね」
「簡単そうに見えて難しいんだなってめっちゃ思います。その難しさの中で『思いやり』っていうのがすごい大事なところであって」

 フレスコボールは「思いやりのスポーツ」とも呼ばれています。

(多勢太一さん)
「相手が返しやすいところに打ったりとか、あとはちゃんと返したりとかそういった形で2人がペアになってお互いを支えあうような、そういったスポーツになっています」

 ゲームを楽しんでいたのは市民を中心に愛好家で結成されたクラブ「Boa sorte!(ボア ソルテ)」のメンバー。多勢さんはこのクラブの一員です。

(多勢太一さん)
「実は今年の7月にですね、ここの高田松原海水浴場でフレスコボールの大会を開催することが決定しました。なのでそこに向けて練習みたいな形で、この会場となる場所でちょっとおこなっています」
高田松原が大会会場に

開催は7月~高田松原での大会が決定


 大会の誘致を担当したのは、陸前高田市観光物産協会事務局次長の大林まい子さんです。

(大林まい子さん)
「ちょうど海開きとも重なるし、いろんな人に会場に来てもらってなんかちょっと『おやき』とか出す屋台があるとか、なんかすごいアットホームな高田っぽい(大会にしたい)」

 この日は陸前高田市にフレスコボールを持ち込んだ、群馬県在住の橋詰友人さんと大会の運営についてリモート会議をしていました。2017年にフレスコボールを始め、日本代表にもなったことがある橋詰さん。一時陸前高田市で生活したことがフレスコボールの普及と大会の誘致につながりました。

(橋詰友人さん)
「せっかく海の近くに住むっていうことだったので普及したいなっていうよりは自分が続けていきたいスポーツをみんなと一緒にやっていきたいなっていう思いがあって」

 国内や海外の様々なビーチでゲームをしてきた橋詰さんは、陸前高田の海の魅力をこう話します。

(橋詰友人さん)
「本当に自分が思う以上に海がすごくきれいで、あとは静かなのが何よりもぼくらにとっては嬉しいというか」
(大林まい子さん)
「橋詰さんとずっと実は話をしていて高田松原の海水浴場も海開きをしますし、高田をビーチスポーツで盛り上げていくのにフレスコボールはいいなあと思って、いつか大会できたらいいねって話してたんですけど、けっこう早いタイミングでそのチャンスが」
気仙杉のラケット

フレスコボールの「波及効果」


 フレスコボールでまちを盛り上げようとしているのは大林さんだけではありません。こちらの工房では気仙杉の間伐材を使ってラケットを作っています。林業や木工制作を行う平山直さん、朋花さん夫妻です。陸前高田市に移住して5年になります。

(平山直さん)
「スポーツとか遊びっていう部分で杉に親しみ持ってもらえることで、山への関心っていうのがやっぱり高まってくれたら嬉しいなと思います」

 地元の木でラケットを作ることで地域資源の活用と林業の振興にも一役買っています。

(大林まい子さん)
「高田松原だったり大野(海岸)だったり、ビーチだったり。あとは気仙杉の活用だったり高田の魅力が生かせるスポーツなので、いろんな地域から陸前高田に来てもらって高田の魅力をいっぱい知ってそれを持ち帰ってもらう」

 2022年7月、再生された砂浜に全国各地からフレスコボールのプレーヤーが集まります。被災地の海水浴場で「思いやりのスポーツ」の輪が広がってくことを願って。

「フレスコボール、最高!」
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