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津波で甚大な被害を受けた岩手県陸前高田市の中心部で、9月末、道路や橋の完成に合わせて「まちびらき」が行われました。大規模なかさ上げ工事によって誕生した、陸前高田の新たなまちです。

 9月29日、かさ上げ工事で整備された陸前高田の中心市街地を横断する「高田南幹線」と「館の沖橋」の開通を祝うセレモニーが行われました。地元の保育園児らが、市の関係者と一緒に元気に渡り初めをしました。まちの復興が大きく一歩進んだ節目を祝う「まちびらき」のはじまりです。

 その核となる商業施設「アバッセたかた」周辺では、物販や飲食など多くのブースが出店し、高田の新しいまちの完成を楽しみにしていた多くの人で賑わいました。
造成した土地のうち、利用方法が未定の空き地はおよそ6割にのぼる

進むハード整備、一方で課題も


 東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受けた陸前高田市では、市の中心部およそ125ヘクタールを再生するために、平均で9メートルの盛り土をする「かさ上げ」と言う手法を選択し、総事業費1497億円をかけた、被災地でも最大級となる工事を進めてきました。

(2017年4月)
「それではアバッセたかた、まちなか広場いよいよオープンです」

 そのかさ上げ地に待望の商業施設がオープンしたのは去年の4月でした。

(市民)
「感じ良くてね、待ってたの」「とても便利になったと思います」「やっぱり前みたいなまちに戻ってほしいです」

 仮設店舗で営業を続けてきたスーパーや書店など21店舗が入居し、なりわいの復興に向けての大きな一歩を踏み出しました。

 アバッセたかたの開業から1年半ほどが経ち、現在では飲食店や事業所などおよそ30店舗が周辺に再建されています。

(市民)
「7年ってことでいろいろ施設もできて道路もでき、人がけっこう集まるイベントがたくさんできて、高田市民としてとても嬉しいなと感じます。みなさんとても楽しそうなので」
 
 多くの人で盛り上がるまちびらきの会場。しかし、そこから数百メートルも離れると草の生い茂った利用されていない土地があります。震災から7年半余り。課題も出てきました。

 市内の2つの地区でまちを再建するためのかさ上げを進めている陸前高田市ですが、現在6割近くの造成地で利用方法が未定のままとなっています。今年6月には解決策を探る初めての会議が行われ、空き地解消に向け動き始めました。
「復興」の先に、子どもたちが描く「陸前高田の未来」

ほんとうの「まちづくり」は、これから


(テープカット)「まちびらきです」

 9月30日。戸羽市長をはじめ関係者およそ150人が出席するセレモニーが行われました。陸前高田のまちづくりの節目を祝いました。

(戸羽太市長)
「市民のみなさんにも非常にご苦労かけてきましたので、本当にきょうという日を迎えられたのは非常にうれしいことです。まちを見ていただいてわかるようにまだまだ復興は終わったわけではなく一つの区切りですので、これからまた頑張っていかなければと思っております」

 セレモニーに参加した地元の矢作小学校の児童たちは未来の陸前高田を絵にして発表しました。震災からの復興、かさ上げ地を中心とする自然豊かなまちに笑顔いっぱいの人々が描かれています。

(子どもたち)
「みんなで暮らせるような楽しいまちにしたいです」「陸前高田の人が楽しくなり、安全なまちにしたいです」

 将来を担う子どもたちにどんなまちを託すのか。ハードの整備がゴールを迎えつつある中でそこにどういった賑わいと活力を加えていくことができるのか。陸前高田の復興まちづくりはこれからが正念場です。
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