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東日本大震災の発生から7年が過ぎています。シリーズでお伝えしている「仮 設住宅は今」。59回目は、今年中に入居予定の新居で穏やかに暮らすことを願う、岩手県山田町の女性を訪ねました。

岩手県山田町。山田湾から50m程しか離れていない、北浜町の一角です。

(加藤優子さん)
「国道の手前側ですね。更地になっていますけど、あの辺りになりますかね」

 この場所にあった2階建てアパートで被災した加藤優子さん(52)です。町内の実家に住む80代70代の両親、40代の弟家族の6人、全員無事でした。

 取材中、町の防災無線が鳴り、加藤さんは体を強張らせました。

(加藤優子さん)
「色々な警報や音に敏感になっていて、嫌なんです、聞くのは。私の周りでも結構います。7年経っているけれど癒えない、その時のショックが消えない」

 被災した場所に立ち、蘇ったあの日の記憶。

「どうしよう。立ちたくなかった。どうしても道路から見えるので、通ることはしょっちゅうある。改めてこの場所に立ってみたのは数年ぶり。見ないようにしたのもあるかもしれない。どうしても思い出してしまうので。」
「時間がかかるのは仕方がない」との思いも

高台の造成を待ち続けて7年


 加藤さんは町民グラウンドの脇にある、仮設住宅に1人で暮らしています。自宅を建設する高台の造成を待ち続けていました。

(加藤さん)
「新たに建物を建てる場所を見つけなければいけない、土地を探さなければいけない、土地を造っていかなければならない。それまでの工程があるので、時間がかかってくるのかなと。100%ではないが、しょうがない部分だと思う。早く仮設の生活から次のステップに踏み出したいという思いもあるが、地域や災害の状況によって全然違ってくる。半々。そういう気持ちはある」

(リポート)
「加藤さんは震災後、造成されたこの高台に自宅を建設。夏には完成し秋には入居予定です」
「普通の生活が一番幸せ」と語る加藤さん

新居での穏やかな生活を願って


 あの日から7年余り。県内では災害公営住宅の9割、土地区画整理事業や防災集団移転事業などによる住宅再建も、区画ベースで8割が完成にたどり着きました。山田町でも中心部の嵩上げが終盤を迎えています。ようやくここまで来ました。

(加藤さん)
「昔は感じなかった、考えることができなかった普通の生活が一番、幸せなことなんじゃないか、と震災後に感じることが多かった。とにかく健康で、元気でみんなが仲良く暮らせるように」

 被災し7年の仮設生活を経た今、加藤さんは、新居での穏やかな暮らしを願っています。
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