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東日本大震災からの復興を目指し、大船渡市の中心部に建設された商業施設が、先月下旬で開業1周年を迎えました。周りには店舗や公共施設の集積が進んでいます。震災から7年が過ぎた、大船渡の商いの現状を取材しました。
キャッセン大船渡
 4月29日、復興のシンボルでもある商業施設、「キャッセン大船渡」に子どもたちの元気な声が響き渡りました。施設の1周年記念イベントです。

「ご来店ありがとうございます。どうもありがとうございます」

 買い物客は長蛇の列を作り、多くのイベントも行われました。さわやかな青空の下、街の節目となる記念日をすごしていました。
 東日本大震災による津波で、中心商店街が大きな被害を受けた大船渡市。そんな中、多くの商店主たちは仮設店舗からの商いを再開し、生業の再建に努力してきました。

(昨年5月2日・キャッセン・夢商店街開業)
「当地を末永くにぎわう街にしていくことを誓い、ここに大船渡駅周辺地区の第2期まちびらきを宣言します」

 そして去年、「キャッセン大船渡」や「おおふなと夢商店街」といった、核となる商業施設が続々と駅そばにオープンし、大船渡の商業の復興への道筋が見えて来たのです。
このうちキャッセン大船渡には2つの区画に物販、飲食合わせて30店舗が入居しています。今年2月までで既に来客数はおよそ21万人となり、目標を大きく上回りました。
 津波で2つの店舗を失い、キャッセン大船渡に本設店舗を構えた、菓子店高瀬です。店を営む高橋照直さんは現状をこう話します。

(高橋照直さん)
「やっぱりお客さんの入りが全然違いますね、仮設と本設では。やっぱりだいぶ集客は良くなっています」
及川廣章さん(右)
 一方、キャッセン大船渡で地元の水産加工業者らが、新たに出店した「三陸おさかなファクトリー」も、多くの人でにぎわっていました。

「おいしい!」

 この店の運営を担う及川廣章さんは、この1年を通して課題も実感したといいます。

(及川廣章さん)
「オープンから夏ぐらいまでは順調だったんですけれど、寒くなって観光客の方が来られなくなる、秋口から冬はやっぱり厳しかったですね。やっと今、春になって少しずつまた戻ってきましたけど。うん、なかなか」

(男性)
「やっぱりいろんなのが密集しているので、ここに来ればいろいろあるので、そこがいいかなと。ここらへん車が来なくて安全なのでいいと思います」

 冬場の集客と言う新たな課題が見えてきましたが、買い物だけでなく遊びもできる、人々が集う場として少しずつ認知度自体は高まっています。順調な1年となったと言えます。
第3期まちびらき
 4月末、JR大船渡駅のすぐそば、キャッセン大船渡に隣接する、大船渡市防災観光交流センターの完成を祝う、「まちびらき」が行われました。

(戸田公明市長)
「この大船渡市防災観光交流センターは、津波発生時における緊急避難場所の確保に加え、観光情報の発信と、市民や市内外から来訪される方々との、交流の場を提供することを目的とした施設であり、当市のランドマーク的な役割を担う施設にしてまいりたいと考えております」

新たなまちの中心部に完成した公共施設。駅の山側ではかさ上げ工事が進み、土地が広がります。住居や商店、金融機関などが建設されるエリアです。中心部の復興事業の整備率は現時点で76%。ゴールが見えてきました。

(戸田公明市長)
「これから取り組んでいく部分、これはもうソフトの部分ですね。それが非常に大切だと思っています。一致協力して様々な知恵を出し合って、まちづくりにソフトの知恵を出していく、これが大変大切でありますし、それを期待いたします」

 5月1日にエリアの一角に、ものづくりの拠点がオープン。気仙地域で栽培したブドウやリンゴを使った醸造所と、特産のツバキの葉を使った茶などの食品や、IT技術を使った木工品をつくる工房の開所は、新たな「ものづくり」の場として期待が寄せられています。
復興まちづくりが加速する大船渡市。市民はもとより訪れた人々の笑顔が開く中心市街地、商いの拠点として今後も取り組みが求められます。
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