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復興のまちで祭り~うごく七夕・けんか七夕/岩手・陸前高田市

 2017年08月07日 17:56 更新

 岩手県陸前高田市では伝統のまつり、「うごく七夕」と「けんか七夕」が行われました。「うごく七夕」では華やかな山車がかさ上げされた市の中心部に祭囃子を響かせました。
 陸前高田市高田町の「うごく七夕まつり」です。鳴り響く祭囃子はお盆に返ってくる先祖たちの魂を迷わせないためとも言われます。今年は町内11の祭り組が参加し、七夕飾りで彩られた山車が商業施設もオープンした中心部のかさ上げ地を練り歩きました。「長砂(ながすか)祭り組」は山車の運行前、震災犠牲者の供養と祭りの無事を祈って法要を行いました。「長砂祭り組」が中心部へ山車を運行するのは3年ぶりです。
(長砂祭り組・菅野格代表)「やっと帰って行けるなという、常にあそこに集まっていたっていうのが震災前からのずっとっていう感じだったんで、少しずつ少しずつやっと戻ってきたかなっていう感じですごく嬉しいです」
 市の中心部へ向けて出発です。最大の難所の急坂をのぼり切り、笛や太鼓を鳴らしながら新たなまちを練り歩きました。
(参加者)「いいねぇ、いつもと違って心が躍るようなそんな感じだね」「最高!イエーイ」
 中心部には10の祭り組が集まりました。山車がすれ違う際には短冊をつけた笹をぶつけ合う姿も見られました。震災前とは全く姿が異なりますが、建物が建ち始めた新しいまちでの初めての「うごく七夕」に、参加者も見物客も感無量です。
(見物客)「きれいです」「よかったと思っています。まちの復興にもね」「(商業施設)アバッセの周りでできて感無量です。アバッセの周りにみなさん集まって来てくれて、天気はこの通りですけども良かったですね」
 華やかな山車に彩られた陸前高田の中心部。復興を感じさせるまつりとなりました。
 一方、陸前高田市気仙町では迫力ある「けんか七夕祭り」が行われました。およそ900年前から伝わる伝統の祭りで、今年も2台の山車が「かじ棒」と呼ばれる突き出た丸太をぶつけ合い、観衆を沸かせました。気仙町も東日本大震災で大きな被害を受け、4台あった山車のうち残ったのは1台だけでした。しかし祭りを途切れさせてはならないと全国からの支援も受けてもう1台の山車をつくり、「けんか七夕」を続けてきました。一方で、伝統の維持には大きな課題も出てきています。
(実行委員会の会長)「人が集まって来ないと運営できない祭りじゃないかなと。いまボランティアさんとかそういう人たちに助けてもらっている感じですから」
 気仙町は人口の減少が深刻で、山車を引く人の多くは全国からのボランティアです。祭りをつないでいくには地元の若者の力が必要です。
(地元の若者)「七夕って地域の祭りがある限り、帰ってくる場所ができると思うので、みんながいつでも帰って来やすいような場所を自分たち地元の人たちでつくって地域づくりを七夕を通して作っていかなきゃいけないのかなと思います」
 けんか七夕祭りは復興工事のため、去年に続き、本来の場所ではなく気仙川をはさんだ対岸での開催となりました。それでも祭りはこの土地を愛する地域の人々の心に大きな勇気を与えています。

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[2017/08/21 放送予定]

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