IBC岩手放送

 

IBC NEWS

IBC NEWS

震災の記憶伝えるサクラが満開に/岩手・陸前高田市

 2017年04月17日 18:50 更新

岩手県内では各地からサクラの便りが届く中、沿岸の陸前高田では、震災の記憶を伝え続けようと植えられたサクラが満開となりました。

(桜ライン・岡本代表)
「満開だな、これは」

満開のサクラを穏やかな表情で見つめるのは、このサクラを植樹したNPO法人、「桜ライン311」の代表、岡本翔馬さんです。

(岡本代表)
「大きくなりました、おかげさまで。背の高さ的にはそこまで大きく変わってないんですけど、幹が6年前に植えた時よりは、だいぶ太くなったかなっていう感じですね」

津波の到達地点をサクラの木でつなぎ、後世に震災の記憶を伝えようという取り組み「桜ライン311」。岡本さんたちがボランティアとともに、ここに河津桜3本を植樹したのは、震災の爪跡が色濃く残る2011年11月のことでした。

(岡本代表)
「2011年の夏ごろ、国の調査でこの街が1100年くらい前にも、この規模の津波の被害を受けていたっていうことがわかって、もし震災前に認識していたら、これだけの人的被害は出なかったんじゃないのっていうところから、私たちの活動はスタートしています」

桜ライン311は全国からのボランティアの手を借り、この6年間、市内で植樹を続けてきました。

(岡本代表)
「今、約4000人近くの人がこれに参加してくれています。それを考えると6年でこれだけ多くの人たちが、僕らの活動に共感してくれて、いっしょに植えてこられたっていうのはすごい誇りに思います」

また地元の子どもたちとも、震災の記憶を忘れないようにと植樹会を行っています。

(岡本代表)
「僕らのサクラというのは津波がここまで来たというのを、次の世代にどういう風に伝えていくかというためのものです。僕らの植樹会っていうのは、これからも続いていきますけども、震災の記憶のない子どもたちにも、しっかりと伝えるためのものでありたいなという風に思います」

河津桜の眼下に広がる土地では今、かさ上げ工事が進み、新しい中心市街地の造成が急ピッチで行われています。

(岡本代表)
「やっぱり時間が経てば経つだけ、物理的に人々の記憶の中から、東日本大震災っていうものは消えていってしまうので、どう覚え返してもらえるようなものになるか。そういう意味ではサクラっていうのは、毎年花を咲かせますし、同じような地震があって津波が発生した時には、僕らが作った桜並木より少なくとも上に逃げてもらうことで、街に来ている人たちの命を救えたらなあと思います」

復興を目指す新たな市街地を見守るように咲き誇るサクラ。その美しさとともに震災の記憶と教訓を伝え続ける「命を守る」サクラです。

今日のニュースエコー

陸前高田・市街地再生へ商業施設▽GWおすすめ(4)青森 ほか 県内のニュースを、いち早く、分かりやすくお伝えします。

[2017/04/27 放送予定]

最新ニュース

動画再生について
  1. 再生マークがついている画像をクリックすると動画が再生されます。
  2. 1週間分の記事を閲覧することができます。
  3. このWebサイト上の文書、映像、写真などの著作権は、株式会社IBC岩手放送に帰属します。これらの著作物の全部または一部をIBC岩手放送の了解を得ずに複製、放送、有線送信などに使用することは著作権法で禁じられています。