被災者の受け入れを行った施設の中には、3年前の岩手・宮城内陸地震で被災した温泉宿もありました。

岩手・宮城内陸地震で被災した一関市厳美町の祭畤地区。3年前の震災では橋が落下するなど大きな被害を受けました。
一関市厳美町の温泉宿「かみくら」。女将の佐藤奈保美さんは、今回の震災で被災し避難所生活をしている人たちの一時的な受け入れ先になることを決めました。
「長く長期に渡って体育館にいらっしゃるということは過酷なことだろうと思いましたので、まず最初に被災者の方を受け入れようということは心に決めておりました。」
温泉宿「かみくら」は、3年前に発生した岩手・宮城内陸地震で被災し、半年間の休業を余儀なくされました。その間佐藤さんは、毎日のように自宅のある一関市大東町から旅館に通い営業再開に向けた準備を行いました。
佐藤さんは今回、自らも被災した経験を活かし被災者を迎えます。
「自分の身のことのような、今回はそれ(3年前の震災)以上の大被害なんですけども、いてもたってもいられない気持ちになりまして…」

「あの(被害の)状況を見たとき、まず近隣市町村が助けにいかなければ駄目だろうと思いましたし、一関市は(陸前高田市の)隣り町ですから…」

被災者を迎え入れる準備は、きのうの朝から始まりました。ガソリン不足の影響もあり普段よりも従業員の数が少ない中での受け入れですが、従業員一人一人が心を込めて準備を進めます。
「被災者の方今までたいへんな思いされていましたので、うちの温泉でごゆっくりしていただければと思います。」
「お疲れ様でございます、ありがとうございます」
午後4時過ぎ、陸前高田の2つの避難所の被災者たちが「かみくら」に到着しました。県からの要請に応じて行われる受け入れの期間は1ヶ月。宿泊費1人当たりおよそ5千円を県が負担します。また一関市の職員も生活のサポートに当たります。
「私が受けたような被災とはまったく(規模が)違いますので、とにかくゆっくりしていただきたいなと…。いろいろ不便もあると思いますが、なるべくご要望にお応えしていきたいと思っております」
同じ県の中にある被害の大きかった地域と小さかった地域。2つの地域が手を携えて1日も早い復興に向け歩みを進めます。
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