被災地の受け入れ体制が整わず、ボランティアを希望する人がなかなか現場で活動できない中、ボランティアのネットワーク作りに取り組む遠野市の男性を取材しました。
きのう、遠野市社会福祉協議会から8人のボランティアが、大槌町に向けて出発しました。これまで遠野市では避難場所への物資の搬送や募金活動は行われていましたが、ボランティアが被災地に入るのは初めてのことです。ボランティアを派遣したのは、遠野被災地支援ボランティアネットワーク、「遠野まごころネット」です。いち早く被災地でのボランティア活動に取り組もうと、社会福祉協議会や被災地支援の専門家などによっておととい設立されたばかりの団体です。
その中の一人、多田一彦さん…遠野市出身の多田さんは、震災で町長を失い、町の機能が麻痺している大槌町の状況を目の当たりにして、被災地を支援するボランティアの必要性を感じていました。
「物資の受け入れとか配送、どこにどういう避難者がいるのか全くつかめない状態だった。誰かがやるだろうという風に見ていたらいつまでもきちっとしたものが出ない状態。」

「考えたんじゃなくて動かないわけにはいかなかった。思ったら動いていたという感じ。」

多田さんは大槌町の全ての避難所を回って、必要な物資を聞き取ったり、ボランティアにできることを調査…その上で最初の活動場所に選んだのは、大槌町小鎚の避難所でした。ここに避難している住民の多くは、津波で住まいが浸水し自宅に戻ることができません。もし住民が家に帰ることができれば、被災者もボランティア活動に参加できるようになり、自ら復興に向けて立ち上がることができると多田さんは考えています。
きのう、遠野まごころネットの男性ボランティアは、浸水した住宅の清掃を行いました。
また、女性ボランティアは避難住民とともに小物づくりをするなどして、触れ合いました。
「町の状況を見て何かををしないと思って登録していて、でもこんなに早く声がかかるとは思っていなかった」

多田さんは今後、被災地での活動とともに、全国からのボランティアの受け入れも進めていくことにしています。

「全国からこれからボランティアが入ってきたときにみんなにつかんだ情報を伝えてバックアップをみんなと協力して、いろいろな人を支援できればと思います。」

必要なところに必要なボランティアを。

多田さんはこれからも被災地を回り続け、復興支援の輪を広げていきたいと話しています。

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