【IBC防災メモ】日本の地震は増えている?

「最近、地震が多いような気がする」という声を聞くことがあります。実際、日本の地震の回数は増えているのか調べてみました。阪神大震災があった1995年から去年までに、日本とその周辺で気象庁が観測した地震の回数を見てみると、年によって増減はありますが、1995年はおよそ4万8000回だったのが去年はおよそ6万400回でした。増加傾向のように見えますが盛岡地方気象台によると「1995年以降は、全国の地震計が増えたり、地震計の精度が向上したりしているからであり、必ずしも地震が増えているとは言えない」と話しています。確かに被害が出るようなM5以上の地震を見てみると増加しているとは言えません。とは言え、常に一定数の地震が起きています。日頃の地震への備えが必要です。

2009-03-14 - No.10659

【IBC防災メモ】災害減免法

災害減免法は、災害のあった年分の所得金額が1000万円以下で、地震や風水害などで住宅や、日常生活に必要な家具や衣服等の価格の2分の1以上が被害を受けた人が対象です。また所得税の減免の割合は所得金額に応じて区分されています。具体的には・所得金額が500万円以下の場合は全額免除、・所得金額が500万円を超え750万円以下の方は2分の1を軽減、・所得金額が750万円を超え1000万円以下の方は4分の1が軽減されます。この災害減免法は、前回紹介した「雑損控除」と合わせて申請することはできないので注意が必要です。

2009-02-28 - No.10561

【IBC防災メモ】雑損控除

雑損控除とは、災害で住宅、家具、衣類等が損害を受けた場合、一定金額の所得控除が受けられるものです。所得制限が無く、又、所得控除なので、控除額を差し引いてから所得税を計算します。具体的には、住宅などの被害額と家財道具などの撤去にかかった費用から、保険による補填と、所得の10分の1を除いた金額が控除額となります。例えば、所得が500万円の人が災害によって住宅など250万円の被害を受け、更に家財道具などの撤去に50万円かかった場合、被害額合わせて300万円から、保険で下りたのが100万円、所得の10分の1の50万円を合わせ、除いた150万円が控除されます。

2009-01-30 - No.10347

【IBC防災メモ】緊急地震速報アンケート

気象庁は岩手・宮城内陸地震における緊急地震速報について東北6県の学校や病院、事業所などを対象にアンケート調査を行い、2378件の回答を得ました。その内、緊急地震速報を見聞きしたのは839件、35%の人でした。その方法は「テレビ」が圧倒的に多く78%、「専用端末」や「ラジオ」は共に3%、「携帯電話」は1%でした。速報を見聞きして「強い揺れが来る」と理解している人は29%で、「工場内に避難放送が流れ避難」したり「車を運転中だったので速度を落とし左側に停車」したりという避難や身の安全確保に役立った例もありました。しかし速報に対し「揺れが来るが強い揺れとは思わなかった」人が23%、「何かの間違い」1%未満、「何が何だか分からない」という回答も6%ありました。速報を見聞きしたら、強い揺れが来ることを想定し、すぐに身の安全を図ることが必要です。

2008-12-06 - No.9930

【IBC防災メモ】地震のゆれやすさマップ

地震による揺れは、同じ地域でも地盤の硬さによって大きく異なります。地盤が軟らかければそれだけ揺れが大きくなるのです。内閣府のホームページには、国の中央防災会議がまとめた「地震のゆれやすさマップ」が掲載されています。岩手県を見てみますと、東側は比較的揺れにくい地域を示す青い部分が多く、西側はそれよりやや揺れやすい緑色の地域が多くなっています。又、花巻市の東側から一関市の北部の北上川沿いにかけてと、沿岸の所々に更に揺れやすい地域を示すオレンジ色の部分があります。盛岡地方気象台によりますと「平野や川に沿った地域では、土砂が河川に流され堆積した地層の為、地盤が軟らかく揺れやすい」ということです。一度、自分の住む地域の「揺れやすさ」を確認し、家具の固定や耐震補強など地震への備えの参考にしてはいかがでしょうか。このホームページは「地震のゆれやすさ全国マップ」で検索できます。

2008-11-29 - No.9883

【IBC防災メモ】異常震域

7月24日に発生した「岩手北部地震」。この地震の震源は宮古市西部の地下でした。しかし最大震度6弱を記録したのは、野田村や、青森県の八戸市、五戸町、階上町と震源から離れたところでした。地震は普通、震源に近い場所ほど震度が大きくなりますが、今回のように、震源から遠い場所の震度が大きくなることがあります。これは「異常震域」と呼ばれています。原因は地球内部の岩盤の性質の違いによるもので、硬いプレートの中を伝わる地震の波の方が、エネルギーが途中で減らず、遠くまでよく伝わるからです。今回の地震の震源の深さは108キロでしたが「異常震域は」このように、震源が深い地震で、北海道から東北、関東の太平洋沿岸地域で数多く観測されています。

2008-11-22 - No.9832

【IBC防災メモ】火災警報器で命が助かった例

総務省消防庁のホームページには、住宅用火災警報器を設置したことで、初期消火が成功したり、火災に早く気付き命を取りとめたりした等の全国の事例が載っています。去年3月から12月までの間に消防庁に寄せられただけでも137件あります。愛知県名古屋市の事例では、90代の女性がコンロに煮物の鍋をかけたまま放置し、居間でテレビを見ていたところ煮物が焦げ、その煙により台所の壁に設置されている住宅用火災警報器が作動しました。女性は警報音に気付きませんでしたが、隣に住む人が警報音に気付き119番通報した、というものです。火災による犠牲者を出さない為に、各家庭で住宅用火災警報器の設置が必要です。

2008-11-10 - No.9740

【IBC防災メモ】消火器扱いの注意点

先日、北上で行われた防災フェア。会場には訓練用の消火器を使い消火を体験できるコーナーが設けられました。北上消防署庶務係長・高橋淳美さんによると、「消火器を扱う際に大事なことは、まず落ち着いて順序良く安全ピンを抜く。ホースを外す。レバーを握る。その順序を忘れないで確実に火元に火をかける、ということが大事です。」「家庭の火災、主にあるのが油火災。油火災ですと、炎が高く上がる場合がある。」「天井までいっている場合に天井にかけても、根元を消さない限り、絶対火は消えない。ガスコンロ付近の火を最初に消してしまうことが大事です。」いざ、という時に慌てない為の消火体験。体験してみたい、という方はお近くの消防署にお問い合わせ下さい。

2008-11-08 - No.9725

【IBC防災メモ】地震で身を守る注意点

先日、北上で行われた防災フェアでは、来場者が地震の揺れを体験できるコーナーが設けられました。関東大震災などの揺れを体験することで地震への備えについて考えてもらおう、というものです。北上消防署警防係長・高橋毅さんによると「(地震の際は)自分の身の安全を守ることに徹してほしいです。テーブルの下に潜ったり、クッションで頭を保護したりする等の措置をとってほしいです。」「ガスコンロの火を消そうとしてお湯をかぶったり、外に逃げようとしてケガをする事例があります。揺れが収まってから落ち着いて避難してほしいです。」尚、矢巾町の岩手県立総合防災センターには地震体験室があり、揺れを体験することができます。いざという時に慌てない為に、体験してみてはいかがでしょうか。

2008-11-03 - No.9681

【IBC防災メモ】自治体によって違う津波予報への対応

9月11日に起きた十勝沖を震源とする地震。岩手県の沿岸にも津波注意報が出されましたが、沿岸の12の市町村の内、「避難勧告」を出したのは大船渡市だけでした。その他、避難に向けた「避難準備情報」を出した自治体もありましたが、大船渡市以外は、避難の判断を住民に委ねる対応でした。避難勧告を出すかどうかは、各自治体の地域防災計画に定められています。大船渡市防災管理室によると、津波注意報で避難勧告を出す理由として、「大船渡では湾が極端にV字形になっていて予想される津波よりも高くなる恐れがある」からとしています。一方「津波注意報の度に避難勧告を出していると、住民への負担が大きい」と考える自治体もあります。同じ津波注意報でも自治体によって対応が異なることを認識した上で、防災に向けてそれぞれ備えることが必要です。

2008-10-27 - No.9631

【IBC防災メモ】岩手・宮城内陸地震の活動周期

住民たちの関心の一つが次の地震はいつ発生するのかです。日本地震学会が開いたセミナーでも「断層の痕跡が1万年ぐらい前のものと聞いたが、岩手・宮城内陸地震が発生したことで、大地震は少なくとも今後1万年は無いと見ていいか?」という質問が出されました。東京大学地震研究所の島崎邦彦教授は「過去に少なくともあの場所で4回ほど地震が起こっていることが分かっている。何年に1回ぐらいの繰り返しとははっきり言えないが、多分、1万年よりはもっと短いのではないか?数千年に1回ぐらい。どちらでも構わないかもしれないが、そう思っている。活断層はこの間見つかったその場所だけではなく他にもある。決して安全とは言い切れない。地震列島日本に住んでいる限りは、きちんと対策をとってほしい。」地震は未知の断層で起こることもあり、その場所で一度、大きな地震が起きたからしばらく安心、とは言い切れない、ということです。万一への備えが必要です。

2008-10-13 - No.9526

【IBC防災メモ】岩手・宮城内陸地震と栗駒山の火山活動

岩手・宮城内陸地震について、住民の質問に、地震の専門家が直接答えるセミナーが7月に開かれました。このセミナーは日本地震学会が開いたものです。会場には地域の住民およそ120人が集まり、出席者からは「岩手・宮城内陸地震による栗駒山の火山活動への影響はないのか?」という質問が出されました。この質問に対して東北大学大学院理学研究科の西村太志(たけし)准教授は「地震と火山とは相互に関係することが知られている。マグマが噴火して火山灰が成層圏まで上がる大噴火もあれば、火口近くの水蒸気爆発、小さな噴火もある。栗駒山の場合、1944年に噴火があったと報告があるが、その噴火は火口でちょっと噴火しただけで、近くにいた人も気付かなかった。非常に大きな被害が出るようなものは観測していれば分かる。」気象庁では地震計を設置して24時間体制で栗駒山の火山活動について観測していますが、今のところ、特段の変化は無い、ということです。

2008-10-13 - No.9525

【IBC防災メモ】被災者の心のケア2

黒澤さんによると、大きな地震で被災された方の中には、頭痛、めまい、食欲低下、気持ちが落ち込む、イライラする、自分を責める、という症状が出ることがあるそうです。
神山「心の様子は目に見えない?」
黒澤「目に見えないので過小評価される危険がある。このような状態においては自分だけ弱音を吐いてはいけない、我慢しなければいけない、ということで相談や対応が遅れてしまう危険がある」「対処の方法としては、よく話を聞いてあげることが、対応として必要。その上でそれがどれだけ続くのか、6月に震災があり現在まで続いているのであれば、まず間違いなく体調が悪くなっている。ためらわずに相談していただければ、と思います。」
被災者の心の健康相談は、県精神保健福祉センターや市町村の保健所・保健センターで受け付けています。

2008-09-20 - No.9357

【IBC防災メモ】被災者の心のケア1

6月に発生した岩手・宮城内陸地震の対応などについて、県精神保健福祉センター所長で、精神科医の黒澤美枝さんに聞きました。
黒澤「被災された方の中には、頭痛、めまい、食欲低下、気持ちが落ち込む、イライラする、自分を責める、という症状が出ることがある」
神山「実際、こちらに寄せられた相談は何件ぐらい、どんな相談?」
黒澤「(岩手・宮城内陸地震の後)20件を越える相談が寄せられ、皆さん、不安や落ち込みを訴えられていた」
神山「そんな方の為にどんな対処をすればいい?」
黒澤「まず災害が起きた時、非常事態の時、不安定な状態になるのは当然だ、正常だ、と認識する必要がある。その上でその症状が続く場合は、ためらわず、相談していただければと思う」
被災者の心の健康相談は、県精神保健福祉センターや市町村の保健所・保健センターで受け付けています。

2008-08-30 - No.9198

【IBC防災メモ】岩手北部地震の特徴について

7月に発生した岩手北部地震では全半壊した家屋は1棟でしたが、それに対し、6月に発生した岩手・宮城内陸地震では、全半壊家屋が140棟ありました。この違いについて地震学が専門、鹿島建設の武村雅之理学博士は「震源の深さの違い」を指摘しています。岩手北部地震の震源は108キロと非常に深いところで発生したのに比べ、岩手・宮城内陸地震の震源の深さは8キロと浅い直下型でした。岩手北部地震は日本海溝から潜り込む太平洋プレートの中で起こった地震で、このタイプの地震は小刻みな揺れの成分が非常に多い、という特徴があります。武村博士によると「非常に小刻みな揺れは往復運動が激しく、建物が片側へ倒壊しそうになると、すぐに反対方向から力が働き、建物が倒壊しにくい。岩手北部地震の揺れは岩手・宮城内陸地震よりも更に小刻みな揺れの成分が多く、住宅被害を拡大させなかった一つの大きな要因だと考えられる。」ということです。


2008-08-26 - No.9167
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